智恵ちゃんの冒険

JUGEMテーマ:創作童話


  智恵ちゃんは、小学校一年生の可愛い女の子です。小学校に入学した時から、剣道を習っています。

 ある晩、智恵ちゃんは、夢を見ます。

 夢の中で、智恵ちゃんは、剣道の練習が終わって家に帰っています。道を歩いていると、右側に洞穴が見えます。智恵ちゃんは、どうしてもその中に入りたくなりました。

 中に入ってみると、洞穴の一番奥にロウソクが二本立ててある小さな祠がありました。

 智恵ちゃんは、その祠をもっとよく見ようと思い、祠の前まで歩いて行きました。

 祠の中には、小さなゴジラのプラモデルが置いてありました。よく見ると、なんだかとても怖そうです。

 すると、突然、ゴジラの目が赤く光り、ゴジラが吼えて、小さな火を吐きました。

 怖くなった智恵ちゃんは、慌てて祠から逃げ出しました。

 智恵ちゃんが、後ろを振り向くと、ゴジラも祠から出て来て、吼えながら智恵ちゃんを追いかけてきます。
 
 智恵ちゃんは、一生懸命に走って逃げました。

 振り返ると、祠で見たときは、ネズミが立ち上がったくらいの大きさだったゴジラが、猫が立ち上がったくらいの大きさになっていました。

 智恵ちゃんは、一生懸命、走ります。

 また、振り返ると、今度は犬くらいの大きさになっていました。

 智恵ちゃんは、一生懸命、走ります。

 また、振り返ると、今度は、人間の大人くらいになっています。

 「コワイ!」
 
 智恵ちゃんは、一生懸命、走ります。

 また、振り返ると、今度は熊くらいの大きさになっています。

 智恵ちゃんは、一生懸命、走ります。

 すると前に、板塀に囲まれた広い空き地のようなところが見えてきます。智恵ちゃんは、そこに向かって走っていきました。

 空き地に飛び込んでから、振り返ると、ゴジラは、本物のゴジラと同じくらいに大きくなっていました。ドシン!ドシン!と大きな足音を立てて、追いかけてきます。

 「ママー、怖いよー!」

 智恵ちゃんは、逃げ続けます。智恵ちゃんが逃げれば逃げるほど、ゴジラはますます巨大になっていきます。でも、その空き地は行き止まりでした。

 智恵ちゃんは、板塀のところまで来て、ゴジラに向き合います。向き合ってみると、ゴジラは信じられないくらい大きくなっています。

 もう逃げる事はできません。智恵ちゃんは、覚悟を決めました。逃げずに戦う事にしたのです。

 智恵ちゃんは、防具を地面に下ろし、竹刀を袋から出して、ゴジラに向かって構えました。

 ゴジラは、ジッと智恵ちゃんを見ています。

 智恵ちゃんは、竹刀を構えて、少しずつゴジラに近づいていきます。すると、見上げるほどに大きかったゴジラがドンドン小さくなり始めます。10mくらいだったゴジラは、8m、5m、3m、2m。そして、ついに智恵ちゃんと同じくらいの身長にまで縮みます。

 自分と同じくらいの大きさだったら、戦えると感じた智恵ちゃんは、正眼の構えのままゴジラに向かって、ジリッ、ジリッと近づいていきます。

 すると、どうでしょう。ゴジラは、更に小さくなっていきます。ドンドン、ドンドン、小さくなっていって、最後は祠で見たときと同じくらいの大きさにまで縮んでしまいました。

 智恵ちゃんは、得意の面打ちでゴジラをやっつけてしまおうと、竹刀を振り上げました。

 すると、不思議な事が起こりました。ゴジラは、可愛い白兎にその姿を変えたのです。白兎は、ピョン、ピョン跳ねて、智恵ちゃんの足元までやって来て、可愛い目で智恵ちゃんを見上げます。

 智恵ちゃんは、竹刀を捨てて、ウサギさんを抱き上げ、お家に帰り始めます。

 気がつくと、いつの間にか板塀はなくなっていて、空き地は、色んなお花が咲いている広くてキレイな野原になっていました。





※この記事のURL: http://koshiki.jugem.jp/?eid=628


 

 

profile
calendar
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30      
<< September 2018 >>
selected entries
categories
archives
recent comment
free counters
sponsored links
links
search this site.
others
mobile
qrcode
powered
無料ブログ作成サービス JUGEM