道句 1

 JUGEMテーマ:空手道


   上達は 忘れたころに やってくる




※この記事のURL: http://koshiki.jugem.jp/?eid=1851

The secret of Kung-fu

JUGEMテーマ:空手道

Eating is also Kung-fu
Walking is also Kung-fu
Speaking is also Kung-fu

Everything is Kung-fu



*The URL of this article : http://koshiki.jugem.jp/?eid=1789

 

武道の極意 −不変を以って、万変に応ず

JUGEMテーマ:空手道


 昔々、ある町に、二つの禅寺が隣り合わせに並んで建っていました。

 朝、一方の禅寺の小僧が、寺の前を掃除していると、買い物に出かけようとしているもう一方の禅寺の小僧と出会います。

 「オイ、どこに行くんだ?」

 「足の向くまま、気のむくままさ。俺は自由自在に生きてるんだ。」

 「ウッ!・・・・・・」

 たかが買い物に行くのに、「自由自在」とは大きく出たもんですが、問いかけた方は、見事に一本取られて面子を潰されてしまいます。悔しかったので、やり込められた小僧は、寺に戻って、和尚に先ほどの出来事を話します。

 すると、和尚は、

 「じゃあ、今度そいつに会ったら、『もし、お前に足がなかったら、どこへ行くん
 だ?』って聞いてやれ。」

とアドバイスしてくれました。

 ある日、寺の前を掃除していると、また例の小僧が買い物に出かけようとしています。

 「オイ、どこに行くんだ?」

 「風の吹くまま、気の向くままさ。俺は、自由自在に生きる。」

 「ウッ!・・・・・・」

 足の事などおくびにも出しません。またも、一本取られてしまいました。悔しかったので、やり込められた小僧は、また寺に戻って、和尚に先ほどの出来事を話します。

 すると、和尚は、

 「じゃあ、今度そいつに会ったら、『もし、風が吹いてなかったら、どこに行くん
 だ?』って聞いてやれ。」

とアドバイスしてくれました。

 ある日、寺の前を掃除していると、また例の小僧が買い物に出かけようとしています。

 「オイ、どこに行くんだ?」

 「市場へ、買い物にいくのさ。」

 「ウッ!(やられた!)」


 
これは、有名な禅の寓話ですが、武道の極意とも言える教えを含んでいます。予め立てた自分の作戦に拘り過ぎていると、天真爛漫な気持ちで自由奔放に動く相手に翻弄されてしまいます。この寓話を読んで、今、「イラッ」としたあなた!あなたの事ですよ。
 


※この記事のURL: http://koshiki.jugem.jp/?eid=1292

 


武道の智恵 将機  峙仕ニ澄 9

JUGEMテーマ:空手道

 毎日寒いですねー!(>_<) 昨日も寒かったですねー。今日も寒いですねー。明日も寒いでしょうねー。大の寒がりの私が、よくこの厳寒の中国東北地方で暮らしてるなーと我ながら感心しております。中国に来る前は、最低気温がマイナス30度から35度になると聞いてかなりビビってました。それでも、人間は環境に何とか適応できる生き物のようです。

 時候のご挨拶はこのくらいにして、早速本題に入りたいと思います。
 
 本日述べさせて頂くのは、どんな道具を使って動いているかという視点で師の動きを見るというものです。道具の種類によって以下の三つのイメージが考えられます。



  ゞ手の場合は、棒やサイなどの琉球古武道の武器。拳法の場合は、棍や刀・両刃

 の剣もしくは 暗器等の武器。


  ≫兇篁╋辧Π燭い魯織ルなどのように日常生活で常時使用するもの。

 
  刷毛やハンマー・ドライバーなど特殊な作業をする時に使う道具。



 アメリカ映画「ベストキッド」オリジナル版では、サンドペーパーや雑巾、そして刷毛を使った作業を通じての動きの修練が出て来ます。あれは、糸東流空手の転掌の動きです。リメイク版では、服を脱いだり着たりする動きや揚水機の取っ手を手首を使って上げ下げする動きが出来てきます。あれは、内受けや外受け、そして上下受けの動きです。

 猿から進化した人間は、長い歴史の中で道具を使いこなすことによって、肉体を、特に手や腕の筋肉を精妙に発達させてきました。空手や拳法もその流れの中から生まれたものです。

 こういう視点を持っていれば、空手や拳法の型を見た時、元々どういう道具を使った動きから来たものかも推測し易くなります。また、逆にどんな道具を使えば、その動きをマスターできるかも解明することができます。

 ただ、注意しなければならないのは、その道具を使う時の動きそのものではなく、その道具を使う感覚だけを動きに応用する場合もあると言う事です。

 最近は、組み手で掛け手を使う人をあまり見掛けなくなりました。組み手や試合のルールでは掴みは許されないので、練習しなくなったのでしょう。昔は、よく掛け手を使って、関節技を掛けたり、投げ技や固め技を掛けていたもんです。組み手や試合と違って、護身の場面では、掛け手はかなり役に立ちます。掛け手を使えば、相手の武器をもっている手首を掴んで、武器を取り上げることも可能です。

 掛け手がうまくなりたかったら、上記の,鉢△鮖箸辰椴習するといいでしょう。ホントはあまり教えちゃいけないんですが、読者の皆様だけにコッソリお教えしましょう。

 まず、釵の翼(爪)で、敵の持っている棒や木刀を引っ掛ける練習をします。これをしっかりやっておくと素手で掛け手を行う時、脇を絞めて相手の腕を引く感覚をすぐにマスターできます。

 以前、上原先生に濡れタオルをムチのように振って、棒状のものに巻きつける練習方法を習った事があります。上原先生は、その時、何のためにその練習をするのかを教えてくれませんでしたが、一ケ月ほど公園の滑り台の支柱相手にこれを練習した後、その感覚で掛け手をするようにとご指導頂きました。こう言う感覚でやると面白いように相手の腕が掴めます。
 この場合は、△鮖箸辰討い泙垢、濡れタオルを振る動きそのものは、出て来ていません。あくまで、サイの翼(爪)で棒や木刀を引っ掛ける動きに、濡れタオルを巻きつける感覚をミックスさせたものです。濡れタオルをムチのように撓らせる動きをそのまま使える動きは、裏拳打ちでしょう。

 次に、内家拳などでよく使われるイメージトレーニングについて述べさせて頂きたいと思います。これは、勿論、上記の道具を使うイメージも含みますが、道具を使わない場合もあるので、更に範囲が広がります。

 しかし、これは今更私が詳述する必要はないかもしれません。最近、この手の情報はインターネットや武術雑誌、DVD等で公開されているからです。例えば、太極拳の大きなスイカを半分に割って左右にいる人に手渡す動作や、形意拳の泥の中に指を突っ込むようなイメージ、八卦掌のショウ泥歩=泥の中を歩くイメージ、あるいは空手の転掌の搗きたての餅を左右に引っ張るイメージなどがそうです。

 この手のイメージトレーニングは、いわゆる「気」を練り上げるためのものと、組み手や実戦で使えるものとの二種類があります。前者の場合は、上記のように色々な情報が手に入るので省略させて頂き、ここでは後者にどのようなものがあるかをご紹介させて頂きたいと思います。

 一つは、構える時のイメージです。掌を自分に向け、前足側の腕を上に、後ろ足側の腕を下に構えます。そして、小さな子供を抱いているようにイメージします。このイメージトレーニングをやる時は、まず、そのイメージだけでトレーニングし、次に実際に子供を抱いてみてその感覚を覚え、もう一度、その記憶と感覚だけを頼りに構えるといいでしょう。

 下手に子供を抱くと、泣き出しますから、優しい気持ちで抱くように努めなければなりません。何度も練習して、このイメージで構えが取れるようになったら、掌を返して通常の構えを取ります。ただし、構える時の気持ちは子供を抱いた感覚のままです。こういう気持ちの構えから、突きや受けを使うと恐ろしく重い突きや受けになります。老師は、これを「優しい気持ちが重さを生む」と表現しておられました。武道をただ物理的な技術としか捉えていない人達には、こういう「気持ち」が中々分かってもらえません。

 もう一つは、敵の構えの外側から相手に近づく方法です。このイメージを聞かれた方は、ちょっと奇妙な印象を持たれるかもしれません。それは「相手の頬にキスする」ように体全体で相手に近づいていくというイメージです。可愛い赤ちゃんや自分の恋人に優しくキスするつもりでというイメージでスッと近づきます。こういうイメージが使えると相手の間合いに無理なくスッと入り込めるようになります。

 ここにご紹介させて頂いたイメージトレーニングは、無数に存在する練習方法のホンの一部に過ぎません。まだまだ、いろんな練習方法があります。日常生活で我々が無意識にやっている動きの中にいろいろなヒントがあります。日頃からこういう観点で自分自身や他人の動きを観察していれば、武術の秘伝的なイメージトレーニングを見抜く力を身に付けることも、或いは自分自身で効果的なイメージトレーニングを発見することもできるかもしれません。

 ※参考文献: 
        「原初生命体としての人間」(野口三千三著 岩波書店)
        「野口体操・からだに貞く」 (同上著 春秋社)
        「野口体操・おもさに貞く」 (同上著 春秋社)
        「演技入門ハンドブック」 (芸術教育研究所編)
        「演技入門」      (水品春樹著 ダヴィッド社)
 
 

※ブルース・リー主演の映画「燃えよドラゴン」の中で、ローパー役のジョン・サクソンが乗った小船の櫓を漕いでいる女性の動きにご注目を。私は、彼女の動きが、あの映画の中で一番いい動きだと思っています。


 「技泥棒」は、今回で終了です。「組み手・乱取り」シリーズほどでは、ありませんでしたがが、思ったよりも長く掛かりました。勿論、これで全てを言い尽したわけではありません。まだまだ、私自身未研究の部分も多々ありますので、今後研究が進めば、この紙面で発表させて頂きたいと思います。もしかしたら、私が発表しなくても、君がやってくれるかもしれません。彼なら、まだ若くフレッシュな頭脳で新しい切り口を見せてくれるでしょう。


 あ、最後にもう一つ。盗もうとしても、どうしても盗めない技もあることを申し上げておきたいと思います。その一例が、師匠の年季です。ナイハンチを長年やっていると、最初の大きく腕を回してから両掌を合わせて返す例の動作をやる時に自動的に丹田が動くようになります。これは、長年の年季の結果なので、これを教えてくれと言われても教えようがありません。
 
 また、動きそのものよりも、その動きを行うための体作りが出来ていないと、いくらしっかりと観察してマネしようとしてもマネできません。体そのものが出来ていないので技術以前の問題だからです。この場合は、その武道もしくはその流派独特の体作りそのものが秘伝だと言えるでしょう。

 私の愚見が、多少なりとも武道修行者・研究者の皆様方のお役に立てれば、これに勝る喜びはございません。また、このサイバースペースでお会いしましょう。風邪などお召しにならないようご自愛下さい。

                                                                                   鷹野龍一    


 オマケ(#^.^#):

 師匠の癖に見える動きが、実は技だったと言う事も、その逆のパターンもあるので、師匠の動きを観察なさる時は充分ご注意を !



※この記事のURL: http://koshiki.jugem.jp/?eid=407

武道の智恵 将機  峙仕ニ澄廝

JUGEMテーマ:空手道

  いらっしゃいませ。寒い日が続きますが、皆様、お元気でお過ごしでしょうか?

 私、お正月三箇日は自分が今までに書いた文章をチェックしていました。自分の書いた文章を時間を置いて、もう一度読んでみると第三者の目で冷静に読めるので、誤字・脱字や用語の誤用ばかりでなく、舌足らずな部分や冗長な部分、また論理的脈略が良くない部分などに気がつくことができます。出版物と違って、いつでも校正・添削ができるところが電子的な記述の利点ですね。
 
 自分の書いた文章を時間を置いてチェックすることのメリットはそれだけではありません。過去の文章を読むと、将来の自分の大まかな方向性というか執筆活動の自然な趨勢のようなものが見えてきます。今回のチェックで、それを自覚できたのは大きな収穫でした。

 ア、また前置きが長くなってしまいました。いよいよ腕の動きそのものについて述べたいと思います。腰の動きのところでも述べさせて頂きましたが、腕の動きを見る時は、腰の動きとの相関関係を頭において見なければなりません。その際は、見た目に騙されないよう充分注意しましょう。

 人間の眼は、実に騙されやすく出来ています。卑近な例で誠に恐縮ですが、使用前のトイレットペーパーと使い切る少し前のトイレットペーパーの穴の大きさを比べてみて下さい。同じ直径のモノであるにも拘らず、後者の穴の方が必ず大きく見える筈です。所謂「騙し絵」などは、この人間の目の錯覚を利用したものです。

 武道の動き、特に腕の動きを見る時は、特に注意しなければなりません。上記のように、人間の目は騙され易くできているからです。

 分り易く、具体例をあげて説明させて頂きます。

 小学生のころから高校を卒業するまで我流でバトミントンをやっていた知り合いの女性が、大学入学後にバトミントン部に入部しました。練習時間に彼女がラケットを構えるのを見て、先輩はこう言ったそうです。「何?その構え方?あなた腕だけを動かして構えてる。ラケットを前から顔の横に持って来る時は。腰の動きと一緒に持ってくるのよ。腕自体はあまり動いてないのよ。」
 このバトミントンのラケットの正しい構え方は、拳法の下段構えの上にある側の腕の動きと同じです。

 今度は、空手を例にとって説明してみましょう。空手の下段払いの順切り・逆切りの動きを比べてみて下さい。腰の動きと一緒に動いている前者は必ず腕が大きく動いているように見え、腰の回転と逆方向に動いている後者はあまり腕が動いていないように見える筈です。実は、腕自体の動く距離は、前者と後者にそれ程の差はありません。殆ど同じだと言っても過言ではないのです。

 初心者に空手や拳法を教えると、大抵の人が表面的な動きに騙されて、腰を動かさずに腕だけを大きく動かそうとしたり、逆に腕をほんの少ししか動かさなかったりします。これは、初段や弐段クラスでも同様で、普段慣れた動きをやる時は出て来ないんですが、新しい動きや新しい練習方法を教えると腰を使わずに腕だけを動かそうとしてしまうようです。このレベルまでは、まだ「体全体で動く」というコンセプトが完全に身についてないんでしょうね。腰が出来ていないせいもあります。

 以前、翔君に弐段レベルの技を教え始めた時、外受けの動きを使ったチューブトレーニングを教えたことがあります。この時、彼は「肩が痛い」と訴えました。当然です。彼は、腰の動きを全く使わずに腕だけでチューブを引っ張っていたので、肩関節にかなり無理な負担が掛かってしまったからです。普段の彼が、外受けをやる時は、腰を使って体全体で動いていたにも拘らずです。
 
 もっとも、今の翔君は上記のようなミスは絶対にやらない筈です。彼が送ってくれた写真を見ると、かなり腰が出来て来たのがよくわかります。腰が出来て来たと言う事は、実質参段以上のレベルに到達しています。参段以上のレベルになれば、どんな時でも体全体で動けるようになっています。(続く)



※この記事のURL: http://koshiki.jugem.jp/?eid=405

     

武道の智恵 将機  峙仕ニ澄廝

JUGEMテーマ:空手道  
 
 
 師匠や先輩達の頭部や目の動きを見切ったら、次に注目すべきは膝と肘の動きです。この両者が空間でどのような軌跡を描いているかに注目しましょう。
 
 …樟的に動いているか
 
 曲線的に動いているか
 
 3阿ら内に向かって、円を描いているように動いているか
 
 て發ら外に向かって、円を描いているように動いているか

 
 以上の観点から、師匠の肘と膝の動きを観察すると色々面白いことが発見できるでしょう。また、肘や膝で自分の間合いを作り、組み手で相手を逃さないようにする技術もあります。元プロ野球選手の落合博満氏が以前テレビで、バッティングのコツを述べておられました。それは、「右バッターの場合なら、飛んでくるボールを自分の左肘を当てていくようにバットを振るとジャストミートし易くなる」というものでした。
 このような意識で肘を動かせば、手振りにならず、自分の腰全体・体全体でバットを振る事ができるし、正しいフォームでバットを振っていれば、バットをボールに無理に当てようとしなくても自然にバットがボールに当たってくれます。

 同じような技術が、空手や拳法にもあります。この観点から、師匠や師範代が、組み手で肘や膝をどう使っているかを観察すると色々面白いことが発見できるでしょう。

 肘の話が出たので、ついでに申し上げておきたいんですが、よく三戦をやる時に、正拳を出した後に、内受けの動きで演じている流派を見かけますが、私が上原先生に習ったのは、正拳を突いた後に脇の急所を守るための動きでした。先生からは、決して内受けの動きではないと言われました。
 
 あの動きを内受けだと解釈すると、演武する時の意識は親指下の手首の部分、つまり受ける部分に置くことになります。上原先生の解釈だと意識は手首ではなく、肘に置くことになります。肘の動きに伴って手首は自然に返りますが、それは肘を絞めた結果であって、手首を意識して受ける動作とは全く違う動作になります。
 
 東恩那寛量先生の弟子で、大分に移住されていた許田重発先生のもとにも三戦を学びにいらっしゃっていた上原先生の三戦は、東恩納寛量先生直系のものだと思われるので、こちらが正統な三戦の動きだと結論しても差し支えはないでしょう。
 剛柔流の親戚筋に当たる上地流でも三戦を演じる時は、内受けでなく肘受けをしているようです。

 キチンと師匠から指導を受けなかった人たちが、あの動きを内受けだと勘違いして、そのまま広まってしまったのか、もしかしたら、例の秘密協定のせいで、沖縄の空手家たちは本土の人間にわざと嘘を教えたのかも知れません。あるいは、間違えて覚えていると言う事をハッキリ認識していながら、わざと矯正しなかったとも考えられます。こういう無意識的な「誤伝」もしくは意図的な「誤伝」は、中国拳法の世界にもよく見受けられる現象のようです。
 
 ただ、後ろに転換した後の動きは、どうしても内受けになってしまうので、それだけがずっと謎でした。以前You tubeで見たかなり古い三戦の動画では、前進と後退しかなく後ろへ転換する動きはありませんでしたから、元々の三戦には転換は無かったのかもしれません。
 上地流の三戦では、両肘を絞めた構えのまま、足を交差させず、左足を軸にして転換しているようです。あれだと、転換した時に内受けをする必要は、ありません。私は、武術史を専門にしているわけではないので、この辺のことは今後の研究成果に期待したいと思います。

 ※youtubeで確認した所、剛柔流のサンチンにも、上地流のサンチンと同様に、左足を軸
  にして、構えたまま転換する物も存在していたようです。これで、やっと長年の疑問が解
  けたような気がします。(2012/12/22) 


 話の順番が逆になるようですが、肘や膝の動きの前に、肩の動きに注目するという考えもあります。空手なら、胸や背中を開いたり閉じたりする上地流や剛柔流、拳法なら通脊拳や八卦掌などの肩をかなり柔らかく使う流派の技を盗む時は、肩や胸の動きにも注目しなければなりません。

 この分野に関しては、私もあまり詳しくはないので、あまりハッキリとした事は申し上げらえませんが、以下の三つの視点が考えれれます。

 仝を後ろから前に回す

 肩を前から後ろに回す

 8を8の字状に回す

 更に、片方だけの肩を動かしているか、両方とも動かしているかの違いもあります。両方肩を使うと、胸もかなり動きますので、その事も頭にいれて師の動きを観察するといいでしょう。
 但し、肩ゃ胸を使う時は、あくまでも足腰の動きと連動させて動かさないといけません。下手に肩や胸だけを動かすと、心臓や肺を痛めますのでくれぐれもご注意を!
 肩や胸をあまり動かさない流派の場合は、それほどこの部位の動きに注目する必要はありません。(続く)




武道の智恵 将機  峙仕ニ澄廝

JUGEMテーマ:空手道

  皆さん、お元気でお過ごしでしたでしょうか?こちらは相変わらず寒いです。肌を空気にさらしている顔の部分は、「寒い」というより「痛い」です。戦時中、中国の東北地方にいらっしゃった我師、上原優希徳先生は真冬の東北で上半身裸で三戦をやっておられたそうです。先生が、「ハーー、カッ!」と息吹をなさると先生の脇から大粒の汗がボタボタっと落ちたというから、恐れ入谷の鬼子母神であります。
 東北の寒さの中で、このエピソードを思い出して、今更ながらに師の偉大さを再認識する今日この頃であります。

 さて、無駄話はこれくらいにして、そろそろ本題に入りましょう。

 師匠の足の動きや腰の動きを盗んだ後に、注目すべきは目を含んだ頭部の動きです。土台の動きと同じく、とかく軽視されがちな頭部と目の動きですが、組み手や実戦では、これらの動きの良し悪しが勝敗の分かれ目になることも少なくありません。

 戦いの真っ最中は、敵から絶対に目を離してはいけないことは、言うまでもありません。この当たり前の事実を忘れていらっしゃる方が、プロの格闘技選手の中にも時々いらっしゃるようです。試合の最中に何かに気を取られて相手から視線を逸らしてしまい、相手の攻撃をもらってしまう人を偶に目にしますが、あれは、あまりにもお粗末です。

 もし、試合中に床やマットに何かが落ちているような気がしたら、相手の間合いの外で相手から目を逸らさずに八方目=周辺視野で確認するようにしましょう。相手が前に立っているのに、床やマットに何かが落ちているような気がするからと言って、相手から目を離して床を見るのは愚の骨頂です。本来なら、試合の前に床やマットは舐めるように見分しておくのが常識です。また、実戦では、地面に何があるかを針一本見逃さないくらいの用心深さで確認しておくのが古武道の教えです。さもなければ、命がけの戦いの最中に何かに躓いて転倒してしまい、文字通り命取りになりかねないからです。
 相手が凶器を持っている場合や多人数の場合は、尚更の事です。

 おっと、話が少し本筋から逸れてしまいました。話を元に戻します。

 組み手や実戦の時には、決して目を相手から逸らしてはいけません。逸らしてしまえば、相手の攻撃を視認することができずに、蹴られたり、殴られたり、或いは刺されたりするからです。逆に言えば、落ち着いて相手をよく見てさえいれば相手に圧勝できないまでも、何とか相手の攻撃を凌げるものです。実戦では、無理して勝つ必要もないので、こちらに分がないと分かれば、相手を押し返しながら「撤退」することもできます。
(「KOシーンhttp://koshiki.jugem.jp/?eid=29
 「パンチレディーhttp://koshiki.jugem.jp/?eid=132参照)

 勿論、これは初級レベルの話です。中級以上のレベルになるとまた別の目の使い方があります。

 沖縄空手には「西から声を掛けて、東を打て」という教えがあります。これは、わざと視線を相手から逸らす事により、相手の注意を別の方向に向けさせて、相手に隙を作らせるテクニックです。ただし、このテクニックも、本当に相手から視線を逸らしているわけではなく、視線を逸らしたように見せかけているだけで、本当は周辺視野を使ってシッカリと相手を見ているのです。

 ボクサーやキックボクサーが、よく使う相手のボディーを見ながら、顔面を打ったり蹴ったりするようなテクニックも同様です。

 これが、更に上級になると、相手の目の動きによるテクニックを全て弁えた上で、目を動かさずに組むようになります。

 上記のような観点から、先輩たちや師匠の組み手を見ると色々面白い発見があるでしょう。

 次に、空手の演武型や中国拳法の套路の中における目や頭部の動きについて述べたいと思います。演武型や套路は、一人の敵を想定したものと複数の敵を想定してものとがあります。後者は、いわゆる「二人掛け」「三人掛け」などと呼ばれる型です。

 このような型の中にある動きで、特に重要なのが、前の敵を処理した後に振り向く,或いは右の敵を処理した後に左を向く(もしくはその逆)動作です。時々、腰を回さずに頭だけ回す型を教えている道場を見掛けますが、あれは頂けません。型や套路の中でも、後ろを振り向いたり横を向いたりする時は、腰を回しながら腰とともに頭を回すのが正しいやり方です。

 もし、この情報に疑問をお持ちなら、頭だけで振り返った時に誰かに後ろから顔を突いてもらって下さい。絶対に相手の攻撃を凌ぐ事は出来ない筈です。スーパーセーフなどの面を着用して当てるつもりで突いてもらえば、答えは更にハッキリと出るでしょう。逆に言えば、腰と一緒に頭を回して受ければ、必ず凌げると言う事になります。
 ただし、この動きは、理屈を聞いただけで会得出来るほど簡単なものではないので、この観点から師匠や師範代の動きをよく観察して、その胴体と頭部の流れるような動きをマネするしかありません。

 基本的には、型や套路の中で頭を回す時は、腰と一緒に回すのが鉄則ですが、例外もあります。例えば、ナイハンチ=鉄騎初段の初めに左右を見る動作がそうです。あの場合は、戦いが始まる前に、遠方にいる左右の敵の位置や人数を確認している動作と思われます。そういう場合は、わざわざ上体と頭部を一緒に回す必要はなく、単純に首を回して左右を確認しても構いません。
 
 型や套路は、組み手や実戦とは別モノですが、こう言う意味合いからすれば、全く無関係だとも言い切れません。何故なら、型や套路は、実戦における千変万化の動きを極度に集約化・抽象化したものだからです。そのままの形では使えない場合が殆どですが、実戦における現実を全く無視して、型や套路を演じるのは明らかな誤りです。

 今回は、目や頭部の動きについて些か愚見を述べさせて頂きました。「技泥棒」Г如△泙燭会いしましょう。次に皆様にお目にかかれるのは、来年になりそうです。良いお年をお迎え下さい。(*^_^*)(続く)

 


※この記事のURL: http://koshiki.jugem.jp/?eid=406


 

武道の智恵 将機  峙仕ニ澄廝

 JUGEMテーマ:空手道

 コンバンハ!(*^_^*)昼にこのブログをお読みの方には、コンニチハ!そして、朝読んでいらっしゃる方には、オハヨウございます!皆さま、いかがお過ごしでしょうか?零下29度の気温の中でも頑張る鷹野龍一です。

 こちらは、本当に寒いです。外を歩いていると、顔がヒリヒリします。とは言え、この厳寒も悪いことばかりではありません。この寒さのお蔭で、外を歩いていると空気中の水蒸気が急激に凍る事によって起こるダイヤモンドダストを見ることができます。晴れていると、空気中に氷の結晶がキラキラと光ってとても奇麗です。
 さて、時候のご挨拶は、これくらいにして、早速本題に入りましょう。

 本日は師匠の腰の動きをどう見るかについてお話しておきましょう。
 
 々の動きそのものの種類を頭にいれておく。
 
 腰と手足の動きの関係性を観察する。例えば、順切りか逆切りか、腰を出しながら
 突いているか腰を引きながら突いているか、等などです。手足の動きを見るにしても、
 まずは腰の動きとの関係性から見るように努めなければなりません。
 
 ,龍手における腰の動きは、以下のものがあります。
 
  (1)腰の前後方向への動き
   正確に言えば、運足を使わずに体重を前後に移動する動きとも言えます。
 
  (2)腰の横方向への動き
   つまり体重を左右に移動する動きとも言えます。

  (3)腰の回転
  
  (4)腰を回さない動き
    これは、かなり高度な動きで、腰が相当出来ていなければ、できない動きです。
   一見すると、腰を使わず、腕の動きだけで突いたり、受けたりしているように見えま
   すが、体の中は物すごい勢いで動いています。 
   
 
 中国拳法の腰の動きは、上記の(1)・(2)・(3)の動きに加えて開合の横の動き・開合の縦の動き・開合の横の動きと縦の動きをミックスした動き・女形の動き(東南アジアの舞踏等にしばしば見られる動き)などがあります。
  
 陳家太極拳や八卦掌などの動きを見ると流れるように華麗な手や腕の動きに目を奪われてしまいがちですが、まずは土台の動きに注目し、次に腰の動きをよく観察するべきです。

 また、動きを論理的に分析する事も大事ですが、直観的に把握することも重要です。直観的に師匠の技を把握したら、鏡の前で、それの再現を試みてみましょう。よほどの天才でない限り、初めから師匠と同じようには動けませんが、それでもいいのです。まずは「師匠と自分の動きは何かが違う」と感じ取ることができれば上出来です。

 そこから、論理的分析や夢のガイダンスを使って、師の技を解明していけばいいのです。(続く)



※この記事のURL: http://koshiki.jugem.jp/?eid=403

武道の智恵 将機  峙仕ニ澄廝

JUGEMテーマ:空手道

  空手や拳法において、完全な独学というのは、まず不可能です。前回も述べさせて頂いたように、空手や拳法は、舞踏のように精妙な動きをマスターしければならないので、師匠につかずにキチンとした基本や型を身につけることは絶対に不可能だと言っても過言ではありません。また自分の動きを矯正してくれる指導者なしに、独学でやっていると動きが一人善がりになってしまい、誤った動きが化石化してしまいます。

 そこで師匠の口頭による指導や弟子の体に直接触れての動きの矯正が、かなり重要なものになってきます。また、師匠が指導しながら何気なく見せる動きも重要です。師匠のこの何気ない動きを無視したり、軽視したりしてはいけません。師が動いている時こそ、師の技を盗む絶好のチャンスだからです。
 師匠の動きの盗み方は、二つあります。
 \萓犬瞭阿を直観的に把握する。
 ∪萓犬瞭阿を論理的に分析する。
 このどちらが欠けても、師匠の技を盗むことはできません。

 ,蓮簡単です。先生の動きを目で見るのではなく、体全体で見るように努めればいいだけです。もっと詳しく言えば、腰をビシッと決めて、先生の動き全体を自分の体の中に飲み込むように学ぶのです。ただし、これはある程度腰ができていないとできない事ですが・・・・・・(こう言う点でも、基礎作りが大事になってきます。)
 この直観的な把握は、腰がある程度できていれば簡単ですが、この作業をバカにしてはいけません。師の技を分析しようとしてもし切れない部分を把握するのは、論理能力ではなくこの直観力だからです。
 
 △蚤臉擇砲覆辰討るのが、「突きや受け、或いは蹴りの動きに目を奪われないこと」です。とかく派手なところにばかり目が行ってしまいがちですが、まず先生の土台の動きをしっかり観察して下さい。ここを見ないで、上部の動きにばかり目を奪われていると技の本質が見えなくなり、盗めるモノも盗めなくなってしまいます。これに関して、もう少し詳しく述べさせて頂くと、
  (1)基本や型の動きを師匠が見せてくれる時は、まず、脚全体の動き(蹴りの場
  合は軸足)をジッと観察しなければなりません。そう足(feet)ではなく脚(legs)
  の動きに注意するのです。次に大事のは、腰の動きです。(腰については次回述べ
  させて頂きます。)
 
  (2)実戦や組み手の動き(運足や歩法も含めて)を師が説明される時に、大事な
  のは、脚(legs) よりも足 (feet)の方の動きです。これは、あまりに地味なので、
  ともすればうっかり見落としてしまいがちな技術です。しかし、組み手や実戦では、
  足の運びが勝負の明暗を分けると言っても過言ではないので、師匠が相手に対して
  どういう位置から、どういう角度で、どういう足の運びで、どう近づいていくか、
  あるいは相手からどう離れていくか等をシッカリと観察しなければなりません。
  
  
      ※マイク・タイソンが来日して合気道の演武を見学した際、彼は演武者たちの上半身
  の動きには、一切目をやらず、演武者たちの下半身の動きをジッと見ていたそうで
  す。そして、彼はこう言いました。「これは上半身の技術ではない。全て足腰の動 
  きとタイミングだ。」
    
 シツコイようですが、(1)にしても、(2)にしても、師匠が何気なく見せる動きを軽んじてはいけません。先生は無言で秘伝を教えてくれているかもしれないからです。
 そして、師が弟子たちに一番最初に注目して欲しいのは、上部の動きでなく、土台の動きなのです。(続く)
※この記事のURL: http://koshiki.jugem.jp/?eid=402
 
 

武道の智恵 将機  峙仕ニ澄廝

JUGEMテーマ:空手道

  ただし、「盗む」と言っても、最低限の基礎ができていないとこれは不可能です。とくに、空手や拳法の場合は舞踏のように精妙な動きをマスターする必要があるので、まずは師匠について基本や型をしっかりと身につけなければなりません。逆に言うと、基本や型さえキチンと身につければ、工夫次第で他人の技をいくらでも盗むことができるようになるのです。


 そこで、しっかりとした基本や型を身につけるために、自分自身の動きを第三者のように冷徹に観察することが必要になってきます。その際役に立つのが、今更かもしれませんが、鏡を活用した稽古です。鏡の前で自分の動きをチェックして、先輩たちや師範代の先生たちと同じように動けているか、師匠のアドヴァイスをちゃんと実践できているかどうかを妥協せずに厳しくチェックしないといけません。

 少し話が逸れますが、我の強い人は、先輩や師匠のアドヴァイスを素直に受け入れないものです。こう言う人たちは、他人から自分の動きの欠点を指摘されても、また自分の動きの拙さに自分で気付いていても、強過ぎる自我が邪魔をして、中々動きを矯正できません。これを放っておくと、間違った動きが化石化してしまい、後になればなるほど、動きの矯正が難しくなってきます。

 この手の人たちにも、有効なのが、鏡の活用です。同輩や後輩の前で、自分の動きを矯正するのにもメンツが邪魔をするという人には、一人で鏡を活用することをお勧めします。鏡はいたる所にあります。一人であれば、他人の目を気にする必要もなく心行くまで自分の動きを矯正することができます。
 一人っきりでも、鏡を見るのがどうしてもイヤダという人は、どうしようもありませんが・・・・・・
 

 どこの道場にも鏡は設置してあるものですが、真の意味で鏡を活用した稽古をしている人は少ないように思います。これは、しっかりとした基本や型を身に付けるためばかりでなく、他人の技を盗むためにも有効なツールです。鏡の前で動けば、師範代や師匠の動きと自分の動きの違いを冷静に比較することができ、師匠たちの動きを自分がどう再現出来ていないかを知ることができるからです。

 ただし、鏡の場合は、自分自身の前方からの動きしか観察できません。八方目などを使えば、おぼろげに横から動きを観察することができますが、仔細に観察することは不可能です。後方からの観察に至っては、言うまでもなく、絶対に不可能です。そこで、登場するのがポータブルビデオカメラなどの撮影機器です。

 最近は、携帯電話でも動画を撮れるようになってきました。こういう文明の利器を活用しない手はありません。誰かに頼んで、携帯で自分の動きを前方・側方・後方から撮影してもらい、後でパソコンの大きな画面で再生しジックリ動画を観察しましょう。いろいろ面白い発見がある筈です。許可を得て師匠や師範代の先生方の動きも撮影しておいて、自分の動きと比較すれば、更に効果が上がります。ホントに便利な時代になったもんです!(@_@)

 思っていたよりも前置きが長くなってしまいました。次回から、他人の技を盗む際の、ポイントを述べていきたいと思います。(続く)
 
※この記事のURL: http://koshiki.jugem.jp/?eid=400

 

 

 

 

 

 

 

 

 


profile
calendar
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< October 2019 >>
selected entries
categories
archives
recent comment
free counters
sponsored links
links
search this site.
others
mobile
qrcode
powered
無料ブログ作成サービス JUGEM