ダラスからのメール 9  ― バークレイズ銀行


 カークからの前回のメールが来てから一週間が過ぎたので、昨日「もう一週間が過ぎたけど、彼女は来たか?」とメールを打ちました。すると、今朝彼から返事が来てました。

〔いや、まだ来てないよ。ナラルは、バークレイズ銀行に二度足を運んで、投資信託口座と普通預金口座、そして当座預金口座にお金を預けようとしたけど、担当者が不在だったんだ。彼女は、その用事を片付けたら、すぐこちらに来ることになってるから、そしたらすぐにお金を送るよ。中国から連絡してくるやつはいるかい?俺の方は、誰も連絡して来ない。元気でやってくれ、兄弟。〕

 どうなんでしょうね?文面からは、今にも彼女がアメリカにやって来そうな感じも受けますが、ホントに来るんでしょうか?アメリカに来れない言い訳をしているようにも取れます。

 正直言って、カークには、分不相応なお金を手に入れる事で、不幸になって欲しくはないですね。生活は苦しいので、お金は返して欲しいような、彼には不幸になって欲しくないので、ナラルが詐欺師であることを祈りたいような複雑な心境です。



※この記事のURL: http://koshiki.jugem.jp/?eid=2516

ダラスからのメール 8  ― カークの誤解


 あれから、何度かカークとメールのやり取りをしました。まず、ナラルにどんなメールを打ったのかを尋ねると、カークは、

[”このアバズレ女が!”って言ってやったんだ。]

と返して来ました。私が、「何で?」と尋ねると、

[ 彼女が、BTAとか何とか言うところに13000ドル払って、ヴィザを手に入れるって書いてきたから、そのBTAを調べたら、最初のページが丸ごと詐欺だって分かったんだ。で、彼女にひどい文面のメールを打っちゃったんだよ。でも、その後で落ち着いてよく考えてみたら、彼女が以前、”お母さんが家を担保に入れて、銀行から13000ドル借りることになってる。”って言ってたのを思い出したんだよ。つまり、これは明らかに俺の勘違いだ。テヘヘヘ 〕

と言う返事がかえってきました。

 うーーん、どうでしょうかね?ナラルは、どうしてそこまでして、30歳ほど年上のカークと一緒になりたいんでしょうか?スカイプで話しただけのカークをホントに愛しているんでしょうか?

 それとも、彼女の目的は、お金ではなく、アメリカの永住権を手に入れることなんでしょうか?その線は、十分に考えられますね。

 もし、ホントに彼女が莫大な遺産を相続して、ダラスに来れば、私はカークに貸している僅かばかりのお金を返してもらえますが、なんかしっくり来ないですね。

 仮に彼女に何も悪意がないとしても、妻の財産とは言え、無一文からいきなり1130万ドルもの大金を自由にできる立場になるカークに、そのお金を使いこなすことができるんでしょうか?その点が、非常に疑問です。

 宝クジ高額当選者の当選後の人生は、ほとんど例外なく、悲惨なものになっています。彼には、そんな人生を送ってほしくないので、私は、この話が流れる事をひそかに願っています。カークには、口が裂けても、こんなことは言えませんけど・・・・・・

 カークに、「で、彼女は来るのか?来ないのか?来るとしたら、いつ頃来るんだ?」と尋ねたところ、

〔一週間以内には、来て欲しいね。〕

との事でした。(11月9日現在)

 これから、彼の人生がどうなっていくのか、見守っていきたいと思います。



※この記事のURL: http://koshiki.jugem.jp/?eid=2501

ダラスからのメール 7


〔ああ、なんか変なことになってきたよ。あれから、下手なメールをナラルに打ってしまって彼女を怒らせちゃって、先週ダラスに来るはずだったのに、彼女は来なかったんだ。で、ナラルのお母さんが1000ドル彼女に送って、彼女は、また新しい航空券を購入しなくちゃならなくなったよ。今度こそ、来てくれると助かるんだけどね。
 
 元気でやってくれ、兄弟。〕


 今朝来たカークからの返事です。なんかまだ怪しいですね。ナラルは、ダラスに来ない言い訳をしているようにしか思えません。彼には、「たかが400元分のお金でも、返してもらえると助かるから、彼女には、なるべく早くダラスに来てほしいね。」とは打ちましたが、望みはなさそうですね。

 仮に、ナラルがカークを騙しているとして、彼女は一体何のためにこんな手の込んだ事をしてるんでしょうか?カークには金がないことは、分かっているはずなのに。この点が、どうしても分からないところです。

 それとも、彼の周囲の人間から金を引き出そうとしているのか?あるいは、単にネット上で、擬似恋愛を楽しみたかっただけなのか?

 これからの成り行きを見守っていきたいと思います。

ダラスからのメール 6

[ヤア、リュウ、
 
 君の元ルームメイトのカークだ。やっと僕のフィアンセのナラルがこっちに来る事になったよ。到着は、3日後か4日後になりそうだ。彼女は永遠に来ないんじゃないかって心配してたけど、ただ3年半待てば良かっただけだったよ。僕たちは、レンジローヴァーを買って、色んなところにドライブするつもりだ。とりあえず、ウォルマートに行って買い物して、それから僕の姉と姉の友人を誘ってストックヤーズで夕食を摂ることにしてる。夕食後は、ホッケーの試合に二人を連れて行くつもりだ。
 
 そっちは、どうだい?元気にやってるといいけど。ナラルがこっちで1130万ドル手に入れたら、君に借りてるお金を送金するよ。
 元気でやってくれ。
                                                  カーク]


 かなり驚きました。今朝届いた中国でのルームメイトのカークからのメールです。昨日、美容院で髪を切ってもらっていたとき、美容師さんが、「救急車って、すぐ来てくれませんよね。」と仰ったので、中国でのカークの心臓発作の件を思い出し、彼の事を話題にしたばかりだったのです。

 実は、半年ほど前にも、彼からメールをもらっていて、そのときのメールは、3年間居候していたお姉さんの家から叩き出されて、ホームレスセンターで暮らしているという内容でした。それでも、彼はナラルのことを全く疑っておらず、「彼女が、もうすぐアメリカに来るから、そのときが待ち遠しい。」なんて書いてたんですね。

 この事を知った時は、「アメリカに来る、来るって言いながら、もう三年経ってるだろう。間違いなく詐欺だろ。いい加減、目覚ませよ、カーク!」と言いたくなりましたが、何も言いませんでした。カークとの友情にヒビを入れたくなかったからです。

 それが、まさかこんな展開になるとは。人生、ホントに分からないものです。

 彼に貸しているお金は、現在のレートで7700円程度しかありませんが、返してもらえれば助かります。少なくても、ないよりはマシですからね。

 でも、またドンデン返しがあって、ナラルは結局来ないなんて事になるかもしれませんけど・・・・・・

ダラスからのメール 5

[  やあ、リュウ!

 元気にやってるか?元気だといいけど。僕の方は、ここのところあまりついてなかったよ。せっかく二つ仕事を見つけたのに、速く動けないせいで、二つともクビになっちまった。最初は、UPS(ユナイテッド・パーセル・サービス)で荷を下ろす仕事をしてたんだけど、速く動くと胸が苦しくなるんで、ユックリ動くしかなかったんだ。それで、UPSを辞めて、食料雑貨店で棚に商品を陳列する仕事を始めたんだが、陳列するべき商品が見つけられなかったり、商品を落として壊したりして、そこもクビになってしまったよ。で、今、また別の仕事を探してる。

 ナラルは、まだ病院に5800ドルの借金があって、今はこちらに来られる状況じゃない。彼女が僕を騙してるとは、思ってないけど、ときどき彼女がアメリカに来ることは永遠にないんじゃないかって考えてしまう。そうじゃない事を祈ってるけど・・・・・・

 元気でやってくれ、兄弟。
                                   カーク    ]




ダラスからのメール 4

 [僕は、やっとUnited Parcel Service(UPS)っていう会社に就職することができたよ。
 まだ、パートだけど、いずれフルタイムで働けるように頑張るつもりだ。君の住所を教
 えてくれ。給料が入り次第、郵便為替で君に借りてる金を送るよ。

  君の人生もうまくいくように祈っている。
 
  ナラルの話は詐欺じゃないかという疑いをまだ拭い切れていないけど、彼女とは、まだ
 チャットを続けてる。

  元気でやってくれ、兄弟。]


 カークが仕事を見つけたと知って、ホッとしました。つい最近、彼女のお姉さんから、カークの居候がかなり経済的負担になっていると聞いたばかりだったからです。

 人生、"All's well that ends well."(「終わり良ければ、全て良し。」)といきたいもんです。
  

 

ダラスからのメール 3

 久し振りにカークからメールが届きました。

 [やあ、リュウ、元気にやってるか?相変わらず、週一回空手教師の仕事をしてるだけか
   い?僕は、何とか生きてる。仕事はまだ見つからないけど、そう遠くない将来、ナラルと
 結婚できそうなんで、幸せな気分だよ。

  彼女の遺産相続と遺産の国外持ち出しの手続きは全部終ったんだけど、今度は弁護士
 が「予定以上の時間と手間が掛かったんで、弁護士費用を一万ドルよこせ。」と言い始め
 て、彼女は、5000ドルしか持ち合わせが無くて、友達のお姉さんから5000ドル借りて、
 弁護費用の支払いを済ませることになってる。

  中々、僕の思うように事態が進行しないんで、イライラしてるよ。もう、そろそろ終わりに
 して欲しいもんだね。


  ナラルが、こっちに来たら、まず二人でトルコに行って結婚式を挙げて、それからニュー
 ヨークに行く予定になってる。二人で、まずアパートを借りて、エリー湖の近くに見つけた
 37エーカーの土地に建設予定の新居ができるまで、住む事になってる。普段は、エリー
 湖の家に住んで、冬の間はカリフォルニアとネバダの州境にあるレイクタホの別荘に住む
 つもりだ。

  ナラルと僕は、君に飛行機のチケットを買おうと思ってる。君が、僕たちの新居に遊び
 に来れるようにね。もし、君が来たければの話しだけど。

  元気でやってくれ、兄弟。
                                   カーク  ]

 

 もちろん、遊びに行くに決まってます。航空運賃も、宿泊費もタダなら、行かない手はありません。
 
 30代後半で英語を本格的に勉強し始めたときから、ずっと英語圏に行ってみたいと思ってましたので、これで長年の夢が叶うかも知れません。レイクタホもいいんですが、やっぱり、まずニューヨークに行ってみたいですね。カークがホントにナラルと結婚する事になればの話ですが・・・・・・

 


ダラスからのメール 2

 さきほど、カークからメールが届きました。

 [やあ、リュウ。元気でやってるかい?ナラルは、もうすぐこちらに来る事になっている。彼
 女はまず、父親の会社に対する税金を5000ドル、それと弁護士料として10,000ドル支払
 わなくちゃいけないんだ。その支払いが終れば、弁護士が彼女の母親に、会社を売却して
 得たお金を電報為替で送ることになっている。そうすれば、中国で君に借りたお金をやっと
 返す事ができるよ。ずいぶん、長いことかかっちゃったね。元気でやってくれ、兄弟。

                                   カーク ]

 
 どうやら、カークの方も、運が開け始めたような感じです。悪い事があれば、それと同じくらいい事がある。人生、プラスマイナス0なのかもしれません。


ダラスからのメール 1

  昨日、久し振りに、"International apartment"に登場する世界一不運な男、カークからメールが届きました。

 [ リュウ、そっちで上手くやってるみたいで、僕も安心したよ。こっちは、まだ仕事
 が見つかってない。多分、夏まで見つけるのは無理だと思う。ところで、例のトルコ
 人のガールフレンドのことなんだけど、ナイジェリア政府は今、彼女の遺産相続を承
 認中だ。彼女の父親は、彼女に250万ドル残したそうだ。この金額を聞いて、危うく
 チビリそうになったよ。彼女が嘘をついている事も考えられるけど、嘘をつく理由を
 思いつかない。

   彼女は、手続きが済み次第、ダラスにやって来ることになっている。この10年
 間、赤貧洗うが如き生活をして来たのに、彼女と結婚すれば、一夜にして億万長者
 だ。ホントに、信じられないよ。 ]
  

 250万ドルだと、今日のレートで2億420万円です。何か、話が上手すぎると感じた私は、直接、カークにメールを打たずに、ジェーン(カークの姉上)にメールを打ちました。

 [ カークの事を心配しています。トルコの女の子は、父親の遺産を250万ドル相続す
 ると言って来ているそうですが、話がうま過ぎませんか?もし、彼女が、飛行機代が
 ないとかなんとか言って、お金をせびってきたら、間違いなく詐欺師です。そうなっ
 たら、カークが期待しているだけに、彼の落胆も大きいと思います。彼が、生きる希
 望を失くすような事態にだけは、ならないように祈ります。 ]


 [ おお、リュウ、私も早くこの事にけりがついて欲しいって思ってるの。カークがう
 ちに来てから、そろそろ一年は経つし。あなたの言ってることは、多分他の誰もが考
 える事だとは思うけど、カークのガールフレンドのナラルは、一度だってお金をせび
 って来た事はないわ。彼女は、カークがカラッケツだって事を充分承知の上で、カー
 クとの結婚を考えているの。

   それよりも、心配なのは、二人の年齢差よ。カークは、もうすぐ57、ナラルは、
 まだ29なのよ。結婚してうまくいくのかしら?でも、こんな事、今考えても仕方な
 いわね。あなたも、二人がうまくいくように祈っていて。 ]


 また、昨日書いた記事と同じテーマを突きつけられたのかもしれません。常識的に考えれば、ナラルは、間違いなく詐欺師なんでしょうけれども、どうもそういう感じでもなくなってきました。

 ジェーンのメールを読んでから、私は明け方見た夢のことを思い出しました。昔通っていた空手道場を訪ねて行くと、道場主がカークにソックリの白人の先生に替わっていました。その道場は、随分流行っていて、道場内は、白人や黒人の道場生でごった返していました。私が、カークのメールを読んで心配になったので、無意識がこの夢を私に見せたのでしょう。

 無意識も、ジェーン同様、「心配無用」だと言ってくれました。ナラルが、ホントに遺産を相続して、カークと結婚したら、いつも常識が正しいわけじゃないという事が証明される事になります。これから彼の人生がどうなっていくのかを、見守っていきたいと思います。

 

profile
calendar
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< October 2019 >>
selected entries
categories
archives
recent comment
free counters
sponsored links
links
search this site.
others
mobile
qrcode
powered
無料ブログ作成サービス JUGEM