私の英語遍歴 将次  襲兀酳検。

JUGEMテーマ:語学習得


 今回は受験英語と英会話の学習をどう調和させるかというテーマでお送りしたいと思います。  

 私がこの分野に興味を持ち始めたのは、英会話の実践の中で英作文の重要性に気付いた事と一人の女子高生の家庭教師を任されたことがキッカケでした。  

 決まり切った挨拶程度なら、英会話の教材や変化音読(「夢の音読教本」)などをやり込んでいれば、問題なく対応できるようにはなりますが、突っ込んだ会話になるとそうはいきません。  

 突っ込んだ会話になると、当然論理的な構造の文を頭の中で組み立てながら話さなければならなくなるので、必然的に英作文の修練をせざるを得なくなります。  

 そして、書店では通常英作文の教材は、英会話コーナーにはなく、中学や高校の参考書・問題集の中にあります。英作文を再び学ぶ必要に迫られた私は、中高生の頃にあれほど毛嫌いしていた参考書・問題集コーナーに足を向けることになったのです  

 しかし、今回は学校でいい成績を取るためでも入試のためでもありません。あくまで高度な英語を運用するためのテキスト探しです。実用的な視点から、もう一度参考書や問題集を見直してみると結構掘り出し物がある事がわかりました。一番最初に目をつけたのが、学研から出版されていた「英作文108」というポケットサイズの高校受験用の参考書でした。



※この記事のURL: http://koshiki.jugem.jp/?eid=448

英語発音講座4 『ラップ音読』

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 ラップと発音学習にどのような関係があるのか、不思議に思われるかもしれません。

 しかしリズムの習得において、ラップはとても有効です。まず英語のリズムとはどのようなものか。「なんとなく」ですが、自分で感覚を掴める方法を紹介しますので、試してみてください。

 よく外国人旅行者の方などで、「英語訛りの日本語」を話している人を目にすることがあるかと思います。

 ちょっとネイティブスピーカーの方には失礼ですが、例えばタクシーの運転手さんに「京都駅までお願いします」という場面があり、それを英語訛りで言ってみましょう(日本人であれば誰もが英語訛りのしゃべりを冗談でやってみたことがあると思います)

 「キョウトエキ マデ オネガイ シマス」

  英語訛りはちょっと滑稽ですが、実はこの「訛り方」こそ英語のリズムそのものなのです。ですのでこの訛りのまま、英語のテキストを音読すると、「強弱のアクセントのついた英語らしい英語」になります。

 さて、ラップに話を移します。簡単に言いますと、英語の強弱をはっきりとつけ、息を強く出しながら話せば自然にラップになります。ニュースを伝えるテレビアナウンサーの英語などはもうラップの一歩手前に聞こえます。

 実は私がカナダに留学していた頃、コミュニケーション学を教えていたある教授のしゃべり方がまさにラップそのものだったのです。英語の強弱のアクセントをとにかく際立たせ、耳にリズムが心地良かったのを覚えています。ちょうど留学したときは英語が通じず困っていましたから、この教授のしゃべりは、すぐに私のアンテナに引っかかりました。

 またあるときにはカナダ人とインド系カナダ人の友人が、パーティーの出し物でラップを披露していました。これを聞いて「ラップこそ通じる英語への道だ!」とまるで宝物を掘り当てたような気持ちになったのを覚えています。

 文章でお伝えするには限りがありますが、ラップとは要するに英語の強弱のアクセントを大げさに、はっきりとつけて話したものです(専門的には、ラップではspeak[しゃべる]ではなくflow[流れるようにしゃべる]という語が使われます)。

 日本語とは異なり、英語では「強弱の明暗差」がリズムを生み出しています。私も実際のラップのように体でビートとりながら英語を音読する練習を何度も繰り返しました。これで英語が以前よりも格段に通じるようになり、聞き返されることもほとんどなくなってきました。

 私がこれまでに参考にさせてもらったラッパーの中にはアメリカ人アーティストの方も多いのですが、我々は日本人ですので、アジアのアーティストのラップの方が声質的にも近く、大いに参考になると思います。

 たとえばm-floverbal氏の日本語と英語のミックスのラップは随分と聞き込みました。また香港出身で、アメリカで活動していたMC Jinの英語や広東語のラップなどもインスパイアされるところがものすごくありました。

 ラップは日本語モード脱却の大きなカギとなりますので、どうぞ楽しみながら取り組まれてください。 
                                  (翔の作品)



※この記事のURL: http://koshiki.jugem.jp/?eid=435



 

英語発音講座3 『リズムを身につける』

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 発音が通じるかどうかにおいて、リズムはとても大切です。

 英語を日本語と同様に平坦に読んでしまうとなかなか聞き取ってもらえません。今回は単語レベルでのリズムを身につけるコツをお話しします。

  
 まず、邦楽と洋楽の比較を通して考えてみます。邦楽と洋楽、どちらも同じテンポの歌をカラオケで歌うとします。しかしテンポが一緒であるにも関わらず、なぜか洋楽を歌うときは速く感じてしまうということが起こり得ます。というのも一つの傾向として、洋楽の場合は一つの音符に対応する歌詞の量が、邦楽に比べて多いのです。

 そのためには、「英単語を1拍で読む」という練習が必要になります。これは、英語特有のリズムを身につけるためのメソッドです。では早速練習です。次の8つの単語を拍手のリズムに合わせ、テンポよく音読してみましょう。

※拍手1回=1拍=1単語 で、合計8拍です。
 

 apple ・ sister ・ garden ・ student ・ license ・ question ・ accident ・ everything 


 いかがでしょうか?それぞれの単語の長さは違っても、すべて1拍に押し込めます。
 
 日本語では全ての文字を均等の強さで読みますが、英語では「大事なところ」と「そうでないところ」を区別します。つまり「アクセント」と「アクセントのない部分」です。

 例えばaccidentであれば、最初のaをはっきり、強く読みます。他の部分は、そのaが際立つように控えめに読んでください。

  a ・ ccident 
   ●      

 1拍で、さらに強弱をつけて発音できましたでしょうか?実は1拍で読む練習をしていると、1拍の中に押し込む過程で自然とアクセント部分は強く、それ以外は弱く読めるようにもなります。

 
このように1拍の中に日本語よりも多くの音情報を詰め込んでいるのが英語の特徴であり、それゆえリスニングでは「速い!」と感じてしまうのです。

 逆に自分が短い拍で英単語を発音できるようになれば、英語が通じやすくなるだけではなく、リスニングの助けともなります。


 次回は「ラップ音読」というものをご紹介します。       (翔の作品)



※この記事のURL: http://koshiki.jugem.jp/?eid=434
  

英語発音講座 その 『息音読』

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 以前、発音の特訓をしていたときはテープレコーダーを使っていました。

 音読をする際に、それを録音して聞いてみるのです。自分では「なかなかいいぞ」と思っていても、実際に録音してみると、自分でもなんと発音しているのかが分からないのです。

 このときの一番の原因は「無声子音(息の音)が弱いこと」だと気が付きました。つまり "t" "s" "p" などの「息だけの音」が弱いのです。これらの音が埋没し、母音だけが浮き立っている。これだと日本語なまりに聞こえます。

 この無声子音は意識して発音練習をしなければなかなか音を出せるようにはなりません。

 そこでおススメしたいのが『息音読』です。

 ヒソヒソ話をするときは「声」ではなく「息」で話しますが、このヒソヒソ話の要領で音読をするのです

 母音中心の日本語だとヒソヒソ話は楽なのですが、子音中心の英語だとなかなかシンドイはずです。子音というのは「息の流れをブロックさせたり、狭めたりして出す音」なので、強い肺活量がなければ音を出すことはできません。

 これを行うと、「無声子音」の "s" "sh" "t" "ch" などをしっかりと発音できるようになります。

  "s"の音なども ssssssssss と強く長く読んでください。ネイティブスピーカーの女性などの英語を聞くと、この"s"の音はかなり強く響いていることに気が付くと思います。

 前回の『呼吸力』に続き、この『息音読』を実践してみてください。より英語らしい発音を身につけることができるはずです ^ ^
                                 (翔の作品)



※この記事のURL: http://koshiki.jugem.jp/?eid=432
 

 

英語発音講座 その  『 呼吸力について』

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 巷では「発音の良し悪しよりも、話す内容のほうが大切だ」ということが、ビジネスの世界を中心によく言われているようです。

 これは発音を気にして話せなくなる人が多いため、「それだったらあえて発音のことは忘れなさい」という意味だと私は思っています。実際に発音をおろそかにしてしまうと、英語を聞き取ってもらえなくなるからです。

 しかし発音といっても、大学の英語音声学はややこしいですし、市販の参考書も一人で取り組むにはどうしてもちんぷんかんぷんになりがちです。

 実は私自身、カナダ留学時に英語が聞き取ってもらえず随分苦労しました。しかし不思議なもので、この現状を打開したいと思っていたある日、幸いにも発音指導をしてくれるアメリカ人の友人ができたのです。

 その経験から学び、気づいたことをシンプルなコツとして、これからお伝えしていこうと思っています。


 まず日本人にとって一番必要な要素は、腹式呼吸による、呼吸の強さです吐く息が弱いと英語の音は、英語の音として認識されにくくなるのです。

 日本語は「アイウエオ」という、母音中心の言語です。「鎌倉幕府」は "kamakura bakufu"  となりますが、見ての通り母音だらけです。

 母音は息を止めずに発音できる音のことですから、母音中心の日本語は 「か〜ま〜く〜ら〜」 のようにべた〜っと伸ばし続けて発音することができます。

 一方で英語は子音中心の言語です。たとえば "strength" (力) という単語には母音が1つしかありません。母音は "e" ですね。残りはすべて子音です。

 子音というのは「息の流れをブロックすることによって発生させる音」のことです。
たとえば " p " という音は両唇をぴったりと閉じて息をブロックしたのちに、一気に解放するすることによって生まれる破裂音です。ちなみにこのとき息が十分に出ていないと"b" と受け取られてしまいます。

 要
するに、呼吸力が弱いと子音はきちんと認識してもらえず、日本に住んでいるネイティブスピーカーにしか通じないということが起こってしまうのです。

 
 以前英会話学校に勤めていたときに気が付いたことですが、剣道をされている生徒さんや、歌うのが好きな生徒さんなどは個々の母音や子音の発音を正式に学ばなくとも、随分と通じる英語を話されていたのが印象的でした。

 つまり、これらの生徒さんたちは、お腹から声を出していたために、英語の発音に相応しい呼吸力を持っていたのです。たとえば歌手や役者さん、またはもともと地声が太い人などは、英語向きの資質を持っていると言えます。私はシャイで声が小さかったので、腹式呼吸を日々特訓し、音読を繰り返していました。

 「呼吸力」、たったこれだけですが、本当にこれだけでも一気に英語が通じやすくなります。

 日本人のための英語発音のコツ、次回に続きます ( ^ ^ )。  (翔の作品)




※この記事のURL: http://koshiki.jugem.jp/?eid=431






ラットレースから抜け出すために

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 ラットレースとは一般に、働けど働けど、一向に生活水準が改善されない様を言います。輪っかの中をひたすら走り、それをクルクルと回しているネズミを想像なさってください。

 今「ラットレース」と申し上げましたが、実のところ、これは仕事についての話ではなく、英語習得におけるラットレースについての話です。

 外国語を習得する過程では、間違いなく途方もない時間と労力、そしてお金がかかります。私自身も膨大な時間とエネルギー、そしてテキスト代や検定代、留学費用等多額の金銭的投資を英語に行ったことで、今の自分があります。

 しかし、あるとき気が付きました。英語の資格を制覇してもビジネスでは運用しないということにです。その事に気が付いたので、現在通訳学校に通い、実務で使えるレベルへと英語を鍛ええているわけです。

 そして、通訳の勉強をする過程でさらに気が付きました。「いくら勉強しても追い付かない」ということに。
 
 実務の英語は、空所補充や選択問題等の延長線上にはありません。例えば通訳ではあるスピーチを聞き、それを瞬時に自然な英語や日本語に編集してアウトプットすることになります。考える時間はほぼ無いに等しいのです。さらに通訳のテーマは多岐にわたることから、やればやるほど次々に自分の知らない用語や表現に出会います。そしてもちろん経済や外交、環境問題等の背景知識の習得も必須事項となってきます。

 こうなってくると、これまでのように『知らない単語をノートに書き、意味を調べて後で何度も見直す』という作業は不毛なラットレースになってきます。結局、従来のやり方でどれだけ頑張っても、求められるレベルに追い付くことはできないのです。

 
 ここで大事になってくるのが、目の前の勉強にしゃかりきに取り組む前に、一歩引いて「勉強方法について考える」ということです。これは本当に大事な事柄です。自分のやっていることが努力の割には実を結ばないことに気付かずに、ひたすらそれを続けることほど虚しいことはありません。失われた時間は返ってこないのです。

 自分の場合、まずノートに書くという作業を可能な限りなくすことにしました。覚えるときは、パッと見て、それをマブタの裏に焼き付ける、つまりリテンション能力(情報の保持能力)を高めることに専念することにしました。トレーニングでは数字であったり、文章であったり、何かテーマを決めてその情報をぱっと見て目に焼き付ける。そして顔を上げて口頭で再生するという訓練を毎日行うようにしました。ちなみにこれはRead & Look upという学習法と同じです。ただし学校でやっているようなスラッシュ単位ではなく、英文であれば最低3文は一気に頭に入れるくらいの気合が大事です。何せ仕事に直結していますから...。

 最初はなかなか上手くできません。しかしやれば徐々に頭が慣れてくれます。これが出来るようになればNHKの英語テキストも2日ほどあれば、そのほとんどを頭の中に入れることができます。もちろんしばらくしたら、もう一度復習した方が確実に長期記憶になってくれます。これまでは買っても単なる置物になっていただけに、昔のテキストを押入れから引っ張り出したときはタイムカプセルを開け、上記の学習方法により、それらのテキストにようやく命を吹き込んだ思いでした。

 このようにして、私は英語のラットレースから徐々に脱却し始めました。しかし、まだまだ不毛なことをしていないか、定期的に勉強方法を見直していく必要がありそうです。何事においても「思考停止」はまずいことです。


 最後になりますが、今やっていることを一度マクロの視点から眺めてみることが、不毛なラットレースへの気づきを与えてくれるんじゃないかと思います。

 これまでずっと自分の勉強がどこかがおかしいのではないかという感覚はありました。「これはキリがないんじゃないか」と。それが確信に変わったのは教員在職中に通訳学校に通い始め、実務の高度な英語運用能力を求められたときでした。 「あっ!これまでの方法じゃ絶対に無理だ」 と、 はっきりと行き詰まりを感じることとなりました。
 
 外国語の習得が難しいことは間違いありません。しかしどれだけ頑張っても、なかなか成長が感じられないというラットレースの状況は、やり方次第で回避することができます。まず学校で教わった英語の勉強方法がスタンダードだと思わないようにする事が肝要です。さもなければ、いつまで頑張っても結局は身につかなかったという過去の体験がフラッシュバックして、やる気を萎えさせてしまうだけです。そして教わったこと自体が「英語の本質」からかけ離れている可能性も、限りなく100%に近いと言えるかもしれません。皆さんがお世話になった英語の先生は、英語を上手に使いこなせる方でしたか? 仮にその先生が英会話が出来る方であったとしても、学校英語の視点と、実務英語の視点はその高さが全く違います。

 私も、実務英語の分野においては、これからまだまだ学んでいかねばならない事ばかりですが、今後実務の視点から英語学習の研究を続ける中で皆さんのお役に立てる気づきがありましたら、このブログでご報告させて頂きたいと思います。  それでは、またお会いしましょう。 
                                                                                                 
(翔の作品)



※この記事のURL: http://koshiki.jugem.jp/?eid=427

選択肢を減らし、深く考える


 英語学習には無数の選択肢があります。中学・高校・大学での学習、英会話学校、語学留学、通信講座、参考書の使用など様々ですが、このような豊かな選択肢は一見恵まれているように見えます。しかし、一体どれほどの人たちが、これまで満足のいく結果を出すことができたでしょうか。

 私にはこれらの豊かな選択肢が原因で、逆に「つまみ食い」が増える結果となっているように思えてなりません。要するに一つひとつの選択肢に対する関わり方が浅すぎるのです。例えば気合を入れて参考書を買い込んだものの、そこで安心してしまい最初の一歩がなかなか踏み出せない。そして取り組み始めたものの、途中で本棚に収まりっぱなしになってしまう。そしてまた別の学習書に惹かれ、手を出してしまう。

 このようなループは「無駄なお金」と「無駄な時間」、そして「無駄なエネルギー」を浪費するだけの結果となってしまいます。これなら最初から参考書など買わなければ、どれだけお金が浮いたか分かりません。
 

 大事なことは、語学学習を始める前に「戦略」を考えることです。
ポイントは、

 ,金はできるだけかけない

 ⊆茲蠢箸爐海箸鯡棲里砲垢 

 7兮海垢詈法を考える

の3点に絞られます。この3点についてよく考えて欲しいと思います。

 よく考えないままに「英語力をつけたい」という気持ちだけが先走ると、語学留学すれば英語は上手くなるといった短絡的な結論が出てしまうことになります。戦略なしの語学留学だと、「英語力はさておきいい経験になった」という理由で高い投資を正当化することになります。まず日本で十分に勉強してから留学というステップを踏んでもらいたいものです。

 語学の勉強に関しては「投資する十分なお金がある」というのは、逆に不幸なことかもしれません。お金がなければ無数にある学習方法の選択肢が必然的に絞られることになります。そこで、ではどうするかと頭を働かせましょう。考えるのが面倒だからお金を出す、では一生英語は身に付きません。お金ではなく知恵を出しましょう。

 実際私は中学高校の授業と英検の集中的な勉強で、20歳のときに英検1級とTOEIC950点を取りました。日本にいながら大きな成果を出した人は数多くいるはずです。しかしその方法を簡単に聞いてしまわないように...。まずは自分の頭で考えることが大切です。特に人や組織を動かすような仕事をしているビジネスマンの方などにとっては、効率アップのための戦略を考えることは、難しいことではないはずです。
 

 英語は誰もが手に入れられるスキルではないだけに、挑戦する価値は十分にあります。           

                                   (翔の作品)


※この記事のURL: http://koshiki.jugem.jp/?eid=411



灯台下暗しの英語学習法: 後編

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 英語学習者のほとんどが、「時間を与えられて答えを出す」という一般的なペーパー試験の形式に慣れすぎているようです。そのため英語をアウトプットする際もまずは考えてしまうのです

 また、考えて答えを出すということは、記憶から情報を引っ張り出すまでに時間がかかるということを意味しています。つまり英語の運用能力を高めるためには、この情報を引っ張り出す時間を短縮する、もしくは可能な限りなくしてしまうことが重要なポイントとなります。

 さてこのための具体的な方法ですが、聞けば「な〜んだ」と思うような内容です。しかしこの「な〜んだ」が意外に曲者です。脳に刺激があるような目新しい方法ではないために、これまで十分に注目を集めてこなかったように思います。

 その方法とは"Quick Response(クイック・レスポンス)"です。これは例えば、「外交」という単語を聞いたら瞬時に"diplomacy"と反応する練習です。これには「暗記の深度」という問題が関わっています。つまりどのくらい深く、語彙や表現を記憶に定着させることができているかという問題です。

 空手を例にとって考えてみましょう。ある形(かた)を演武するとします。しかしまだまだ初期段階の仕上がりだと、各動作を行うにあたっては、記憶から一つひとつの動作や順番を思い出しながら表演すると思います。そのため動きは不自然になり、傍目にはたどたどしく映ります。

 しかしこれがほとんどの英語学習者の姿でもあります。「考える時間」が当たり前という感覚から抜け切れないために、学習内容の定着が甘いのです。空手の形ならば、何度もやりこめばやりこむほど、考えるというプロセスを省略し、より自然に演武ができるようになります。そしてこれが「無意識に使える技」へと昇華されていくのです。

 Quick Responseを行うに当たっては、まずは単語レベルから始めると良いでしょう。50個ほどの単語のリストを準備します。英語とその日本語訳が書かれたものを用意してください。日本語を見て、すぐに対応する英単語を言えるようになるまで、繰り返し覚えるようにします。一通り言えるようになったら、家族や友人に協力してもらい、ランダムに日本語を言ってもらいましょう。色んな方向に飛んでくるテニスボールに反応し、素早く打ち返すがごとく、ラリーを続けてください。

 間髪を入れずに反応できるようになれば、記憶の深度は十分です。ペーパーの単語テストをやっているだけでは、絶対にこのようなラリーはできません。

 さらにその先のステップとしては、英文やある程度まとまった長さの文章をQuick Responseに耐えうるまで定着させていくようにすることです。おすすめはNHKのラジオ講座の教材です。様々なトピックを扱っているだけでなく、英文とともに必ず日本語訳が隣のページに掲載されているために、Quick Responseの教材としては非常に有効です。

 最後に記憶のコツですが、英文を見たら一旦顔を上げて宙(ちゅう)でリピートするようにしましょう。これを実現するには、英文をまぶたの裏に焼き付けてからでないと不可能です。そのため英文を見るときの集中力が高まります。

 単語であれば、2週間もすれば自分の中に変化を感じるはずです。もともとこのQuick Responseは英語学習の一つの方法としてすでに存在していました。しかし英語学習者の多くが英語力イコール資格力だと誤解しているために、目の前にあるのに不思議と気が付かなかった学習方法であると私は感じています。

 今回は単純にQuick Responseを私なりに解説しただけですが、拙文が多少なりとも英語学習者の方々の意識が変わるきっかけとなれば幸いです。               (翔の作品)



※この記事のURL: http://koshiki.jugem.jp/?eid=395
 

灯台下暗しの英語学習法: 前編

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  英語の資格ではTOEICと英検がもっとも一般的ですが、単純にこれらの資格に特化した勉強をしただけでは満足に英語を運用する力は身に付きません。これらは英語を学習していく上での「指針」となり、「目標」になるという点では大変有効ですが、上位の級や高得点の取得は必ずしも実用的運用能力を保証するわけではないのです。

 特に致命的なのは、これらの試験が「考える時間を与えられて解く」という、一般的なテストの域を脱していない点です。十分な思考時間が与えられることにより、インプットしたものを瞬時に引き出すことへの必要性が十分に感じられなくなります。これでは試験に慣れれば慣れるほど、アウトプットの前に時間をとって思考するという癖がつく事になってしまいます。

 たとえば日本語訳が与えられた並び替え英作文の問題があるとします。実用的な観点から考えると、日本語を見た瞬間にさっと英文を組み立てられなければいけない。すなわちアウトプットにおける「瞬発力」が必要なのです。しかし解答においては十分な思考時間が与えられ、ついつい1つ1つ単語を眺めながら、どの単語と単語がくっつくかということをじっくりと考えてしまいます。これはたとえ上級者となっても、無意識のうちにそれまでの癖がぬけずに、解答を出すまでに長過ぎる思考時間を取ってしまうのです。

 果たしてこれで本当に英語が使えるようになるのでしょうか。残念ながら、これでは英語を「理解できる力」にとどまってしまいます。そのため、「止まっている英語」には対応できても、「動いている英語」となると頭がついていかないということが、TOEICで900点を超える成績を取った人にも充分起こりうるのです。

 ではどういう勉強をしていったらいいのでしょうか?これは灯台元暗しで、意外と目の前にあるごく単純なことにもかかわらず、あまり実践されていない方法があるのです。次回は、この運用能力を上げるための学習方法について書きたいと思います。これは、武道的に言えば、いわゆる極意の部類に入るものかもしれません。  (続く) (翔の作品)



※この記事のURL: http://koshiki.jugem.jp/?eid=394

英語力向上の秘訣は集中にあり

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 今日は、英語(その他諸々)の上達に欠かせない要素である「集中力について、空手の視点を交え、お話ししたいと思います。


  「英語の力を付けたい。そのためにはどうすればいいのでしょうか。」とよく質問されます。しかしその人が本当に上達するかどうかは、)椰佑稜意 ∈垢掲った緊急性 がポイントですので、この二つがなければ残念ながら、その人の上達はあまり期待できないと言えます。

 そのせいか、ある程度は本人の目的に応じたアドバイスをしてあげますが、結局は「その場限りの世間話」で終わる場合がほとんどです。「英語ができたらいいな」と漠然とした願望を抱いている人は多くても、実際の行動に移せる人はわずかなのです。

 さて、真に熱意があり、英語力の向上を望む人たちが忘れてはいけないことが一つあります。英語の上達と言うと、勉強の絶対量が重要になってくると考えがちですが、違います。それは「集中力」です。武道をされている方は経験があると思いますが、例えば前蹴りの練習を考えるとよく分ります。正しい蹴り方を指導者から学んだのち、それを反復稽古します。基本は毎回欠かさずに行うものですが、人間はついついルーティーンワークが続くと、頭を使わず無意識のうちに反復動作を行うようになります。

 前蹴りも、これでは磨きがかかりません。100回蹴ろうと、200回蹴ろうともその効果は同じなのです。大切なのは集中力です。たとえ空蹴りでも相手を想定し、相手の水月(みぞおち)を狙う。膝はきちんと抱え上げ、真っ直ぐに蹴り出す。そして中足(親指の付け根の部分)を当て、押し込むイメージで。他にも引き足や軸足、上半身の安定など意識する項目はそれこそ無数にあります。このように1つ1つの取り組みに集中することで、たとえばたった10回の前蹴りでもただ単に足を100回振っただけの反復練習を遥かに超える効果があるのです。

 英語の勉強も同様です。特に忙しいビジネスマンであれば、時間が限られている故に、学習は必然的に集中力を上げた取り組み方となります。そしてここに情熱が加われば、勉強を仕事としている学生を超える成果が得られ、しかも贅肉をそぎ落とした実務的なスキルが身に付くでしょう。

 英語の学習の際にも、単語やフレーズの暗記であれば「絶対に覚えるぞ」という意識にまず切り替えて、その上で量をこなしてください。このときキッチンタイマーなどを使い、制限時間を決めて取り組むと集中力も上がります。また音読ならば、1つ1つの単語の発音、単語同士の音のつながり、そしてセンテンス全体の強弱のリズムに意識を向け、少しでもCDのモデル音声に近づけるような取り組み方をしてください。漫然とCDの音声をおうむ返しに発音するだけでは、「効果のない反復」で終わってしまいます。

 最後になりますが、すぐに結果を出そうと焦らないことです。集中して取り組み続けている限り、すぐに成果は実感できないものの、自分でも気が付かないうちに力は確実についています。たった5分の努力でも、必ず自分の中で変化が起きているのです。空手でも、練習した技はすぐに上手くなるのではなく、2〜3日後にその成果が現れてくるものです。

 英語学習者の皆さんの健闘をお祈りします。  (翔の作品)

 


※この記事のURL: http://koshiki.jugem.jp/?eid=372


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