<< 元型夢 220  ― 老賢者との邂逅 | main | ?夢 83  ― 再会 >>

元型夢 221  ― 続・老賢者との邂逅

JUGEMテーマ:

 ご住職(先生)は、私と女の子に、

 「ついて来なさい。」

と仰って、寺の境内に入って行かれる。境内には、10mほどの高さの岩山があり、中が鍾乳洞のようになったトンネルが貫通している。トンネルの中に入ると、両側の至る所に温泉が湧いているのが見える。先生は、岩山の内部を見上げながら、

 「ここは、貫通工事のやり方が拙かったんで、落盤が起こり易くなってる。補強工事をしなくちゃならない。」

と説明してくれる。鍾乳洞っぽいトンネルを抜けると、そこは木造の小さなパン製造工場だった。工場内はとても明るく清潔な感じである。

 トンネルの出口と工場の入り口の中間辺りに、焼き立ての食パンが沢山有ったので、一枚失敬して食べていると、先生は、

 「あ、食べちゃった!」

と言って、驚かれる。何も仰らなかったが、先生の表情から、それが大事な商品だった事に気付く。私は慌てて、

 「お金、払いますよ。いくらですか?」

と先生に尋ねる。先生は、笑って、

 「いいよ。いいよ。食べちゃったもんは仕方ない。焼き立てのパンは、美味いだろ?」

と仰る。確かに美味い。夢の中の出来事とは思えないほど、リアルな味覚である。私が美味しそうに食パンを食べているのを見た師範代が、

 「ここで焼いているパンは、全国製パンコンテストで入賞したこともあるんだぜ。」

と言う。先生は、

 「まだ世界の製パンコンテストで入賞できるほどじゃないけどね。」

とテレパシーで私に告げる。

 工場はちょうど昼休み中のようで、パン職人さんたちが、椅子に座って寛いでいる。先生が窓際の長椅子にお座りになると、中学三年生くらいで坊主頭の男の子がやって来て、先生の右隣に座る。彼は先生のお子さんで、青いランパンとスポーツシューズを穿いただけの姿である。日焼けしたその体は、上半身も、下半身もかなり逞しい。



 不二龍彦先生の『夢解き事典』には、トンネルから明るい世界へ出ることは、

 「無意識から意識への上昇。迷いが晴れ、展望が開ける事。生活の改善。」

と書いてあります。トンネルが鍾乳洞ぽかったのは、これから地下=冥界への旅路が始まる事の予兆のように思えます。先生がトンネルの掘り方が悪かったと仰っているのは、私の無意識へのアプローチの仕方が、あまりうまくなかったと言う意味でしょう。

 食パンは、現実的な生活の手段の象徴です。それを食べることができたのは、これから食べていくのに困らないという意味です。禅寺の敷地内にパン屋やパン工場があるのは、〈精神世界の修行〉と〈生計を立てていく事〉という正反対の命題を両立させる事の必要性を表しています。

 先生の隣に青春の象徴のような少年が座るのは、元型夢を完成させるために〈若者が持つ爆発的エネルギー〉と〈老練で落ち着いた精神〉のどちらも求められると言う意味です。

 対立物を如何に調和させていくかが、密教修行のメインテーマですね。



※この記事のURL: http://koshiki.jugem.jp/?eid=2670

 

スポンサーサイト

  • 2020.09.07 Monday
  • -
  • 21:10
  • -
  • -
  • by スポンサードリンク

コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック
profile
calendar
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930   
<< September 2020 >>
selected entries
categories
archives
recent comment
free counters
sponsored links
links
search this site.
others
mobile
qrcode
powered
無料ブログ作成サービス JUGEM