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稽古ノート 125  ― 続・イメージの使い方

JUGEMテーマ:空手道

 

 最近は、公園で外国人観光客をあまり見かけなくなった。今年の晩夏から初秋にかけてくらいまでは、中国人や韓国人の観光客が大勢公園内を歩いていた。特に、中国人の観光客が多かった。一回に公園内を通り抜けていく中国人の団体は、どう少なく見積もっても、200人程度はいる感じだった。

 

 それが今は、殆どと言っていいほど見かけなくなったのだ。たまに見かけても、せいぜい4,5人くらいのグループが歩いている程度である。どうやら、中国経済が崩壊するのも時間の問題のようだ。Nさんのお知り合いのお店でも、中国人の観光客がめっきり減ったそうである。

 

 おかげで、稽古している時にスマホで撮影されることもなくなったので、ホッとしている。

 

 話が逸れてしまった。転掌推手の稽古に話を戻す。手順通り、推手ができるようになったNさんだったが、また別の問題があった。それは、狐拳受けの動きで相手の腕を持ち上げる時などに、腕に力が入ってしまう事だった。

 

 これは、Nさんのように生まれつき膂力の強い人に顕著に見られる傾向である。普段力が抜けていても、相手と組んだ途端に力ずくで動こうとしてしまうのだ。

 

 オリジナル版「ベストキッド」に登場するペンキ塗りのイメージで転掌の狐拳受けを教えたのだが、型をやるときにそういうイメージで動けても、相手と組む時にそのイメージを使わずに力ずくで動いたら意味がない。

 

 力ずくで動くと、相手もその動きに反応して武術の動きが、腕相撲のようになってしまうからだ。ああいう力比べのような体の使い方は、本来の武術の動きではない。

 

 そこで、私はNさんに手首を持ってもらい、柔術の手鏡をかけた。手首を上から握ってもらい、掌に持っている鏡を見るようにして手に平を上に向けて相手の小指側から関節を決める技である。こんなイメージで掌を返されると、相手は何故か逆らえない。こういうイメージを使う事で無意識の動きに近くなるので、相手も無意識にこちらの動きについてきてしまうからかもしれない。

 

 次に、イメージを使わずに、力ずくで掌を上に向けてみた。力を入れた途端にNさんの腕にも力が入ったので、かなり抵抗感があってやりにくかった。

 

 今度は、私がNさんの手首を握って、正しいやり方と間違ったやり方の両方を体験してもらった。ご自分の体で、その違いを体感なさったNさんは、私が申し上げている事をよく理解してくれたようだった。

 

 もう一度、転掌推手に戻って、刷毛を使うイメージで狐拳受けと手刀(掌底)受けをやってもらう。今度は、力ずくの動きではなく、イメージを上手に使った流れるような動きを実践することが出来た。

 

 転掌推手は、これで問題はなくなったが、その後やった掛け手からの正拳逆突きが良くなかった。この突きにも、力が入り過ぎてしまったのである。突きは、軽く出した方が貫通力が増すのだが、先ほどの推手と同様に、相手と組むとやはり力みが出てしまう。

 

 次の文章を読んで頂きたい。

 

 「力ずくで無理やり物事をやり抜くという時代遅れの方法を捨てて、思いによってやり遂げる方法を学ぶ事が、とても大切なのです。」

                    (『マスターの教え』ジョン・マクドナルド著 飛鳥新社)

 

 これは、武術の本からの引用ではなく、想念術の本からの引用である。想念術についての言葉ではあるが、そのまま正しい武術修行に通じる言葉でもある。

 

 力んで武術の稽古を行うことほど時代遅れで、非効率的なことはない。力むことによるデメリットは、以下の三つである。

 

 

[呂爐海箸如技の威力が半減する。

 

∩箸濕蠅篌太錣如息が上がりやすくなってしまう。(特に一人で多人数を相手にする時は、息が上がる事で不必要な危険を招くことになる。)

 

I塢要に自分の生命エネルギーを消耗させる事で、自分の寿命を縮めてしまう。

 

 

 繰り返しになるが、力んで武術を練習するのは、百害あって一利無しである。

 

 その事をNさんに指摘してから、Nさんにハンド巻き藁をもってもらい力が抜けて気だけが入っている突きを見せた。急所に当たれば、人を殺せそうな威力の突きだったので、Nさんも納得なさったようだった。次に突いてもらった時は、肩の力が抜けたいい突きが出た。

 

 

 

※この記事のURL: http://koshiki.jugem.jp/?eid=2750

 

 


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  • 2019.11.05 Tuesday
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