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ヌミノースな世界 61  ― 霊夢

JUGEMテーマ:ノンフィクション

 

 王媛媛がトラックの地縛霊に憑依されてから三か月後のことである。彼女は、再び霊障を患う事になる。だが、今回はすぐに霊媒師に連絡を取り指示を仰いだので、軽症で済んだ。(「ヌミノースな世界 60  ― 紙銭」(http://koshiki.jugem.jp/?eid=2935)

 

 この事件が起きる前日のことである。媛媛の友人の岳麗娜が、奇妙な夢を見ていた。

 

 

 麗娜が歩いていると、急に体が重くなる。振り向くと、自分の腰に顔だけの男の幽霊が張り付いていた。重くて、どんなに強く引っ張っても離れない。その時、幽霊が笑い始める。

 

 「お前の体の中に、俺の欲しい物がある。」

 

 「私の体の中に、何があるの?」

 

 幽霊は答えない。その時、王媛媛が向こうから歩いて来た。幽霊は、媛媛に

 

 「お前の体の中にあるモノの方が、もっといい。」

 

と言って、彼女の肩に憑りつく。媛媛がどんなに引っ張っても、幽霊は彼女の肩から離れない。二人して困っていると、白髪白髭の仙人が歩いて来る。仙人は、懐から鉄の輪っかを取り出して、媛媛の頭の上にかざす。すると、幽霊は鉄の玉になって、輪っかの中央に吸い込まれ、そこに浮いたままになる。

 

 仙人は、麗娜に、

 

 「今、幽霊は、輪っかの中にいる。これをどうするかは、あなたが決めなさい。」

 

と言う。麗娜は、幽霊に感謝してもらう事を期待して、逃がしてやることにする。麗娜が、鉄球を指で弾くと鉄球は下に落ちて、転がり始める。鉄球は、転がりながら、

 

 「お前が、俺を追い払っても、俺は必ず戻って来る。」

 

と捨て台詞を残して、去って行く。

 

 

 その翌日、麗娜がこの夢の話を霊媒体質を持つ媛媛にしたせいで、霊が媛媛に乗り移ってしまったのである。麗娜が、夢の中で妙な仏心を出さずに、その輪っかをそのまま捨てていれば、媛媛が霊障を患う事も無かったと思われる。

 

 夢の中で、この幽霊が、媛媛に、

 

 「お前の体の中にあるモノの方が、もっといい。」

 

と言ったのは、霊媒体質の媛媛の体の方が、寄生しやすいという意味だったのだろう。

 

 

 

※この記事のURL: http://koshiki.jugem.jp/?eid=2936

 


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  • 2020.04.01 Wednesday
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