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夢想剣

JUGEMテーマ:合気道

 

 先々週、いつも稽古している公園でイベントをやっていたので、あまり人の来ない場所に移動して稽古しました。皆、それぞれの事情で退会し、最後に一人残ったのは、大学時代の後輩Y君です。

 

 彼は、かつて私と一緒に古式の空手や拳法を修行していたので、かなり楽に指導できます。

 

 ただ、合気技に関しては素人なので、こちらはかなり悪戦苦闘している様子です。

 

 彼に合気技を指導するときは、まず彼に私が合気技を掛けてから、次に彼に同じことをさせます。最初の頃は、私を全く動かせなかったY君ですが、最近は、少し体を持っていかれる様になってきました。

 

 私は、彼に日常生活で我々が無意識にやっている動き、例えば、ドアノブを回してドアを開けるとか、車のハンドルを回すとか、肩を叩かれて後ろを振り向くとかいうような動きを使った合気技を彼に教えました。

 

 普段、うまく合気技を使いこなせない彼も、こういうイメージを使うとうまく技がかかります。こういうときに、どう体が動いているか、或いは、どう意識を使っているかが分かれば、合気の全体像が掴めるんですが、それには時間がかかります。天才は、比較的短い時間にマネできる様になりますが、自分がなぜそう動けるかを他人に説明できないので、人にこれを指導することはできません。

 

 無意識の技の凄さをY君に理解してもらうために、かつて合気道のS師範から聞いた師範の体験談を彼に話しました。(福岡武道物語 V 「無想拳」http://koshiki.jugem.jp/?eid=149 参照)

 

 すると、Y君は、彼自身の興味深い体験談を話してくれました。ある時、自宅の庭で彼が木刀を上下に振っていた時のことです。どこからともなく、雀蜂と思しき大きな蜂が飛んで来て、彼が降っている木刀に当たりました。

 

 Y君は、「今、木刀に蜂が当たったな。」と思いました。木刀を振るのを止めて、目の前を見ると、頭から胴体まで真っ二つに切れた蜂の半身がありました。更に辺りを見回すと、もう片方の半身が見つかりました。

 

 彼は、もの凄いスピードで木刀を振り下ろしていたわけではありません。

 

 彼のこの話を聞いて、私も自分自身の不思議な体験を思い出しました。中学2年の頃、陸上部の練習でグランドに出ていた時に、私の足元にモンシロチョウが飛んでいました。私は、その蝶をただ追い払うつもりで、右足を何気なく前に出しました。すると、運動靴の先が蝶に当たって、蝶の胴体は真っ二つに切れてしましました。今でも可哀そうなことをしたと思ってますが、私は別に蝶を殺そうと思って足を出したわけではありません。「出した」と言うより、自然に「出た」んですが、それが、夢想剣的な動きになっていたのでしょう。Y君も、同様です。彼も、蜂を斬ろうと思って木刀を振っていたわけではありません。無意識にしかもユックリと振っていた木刀に蜂が「当たった」だけなのです。

 

 こんな話をY君としていると、二人の間にかなり大きな雀蜂が飛んできました。Y君は、

 

 「そうそう、こんな蜂ですよ。私が斬った蜂は。」

 

と言って、そのスズメバチを指差しました。不思議な共時性ですね。誰でも、達人になれる可能性を秘めています。こういう無想の動きを常時できる人が、達人なのでしょう。

 

 

 


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  • 2019.11.05 Tuesday
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